小学生の時に作った学習机を中学生になるタイミングで
メンテナンスを、と依頼されました。

落書きや傷痕はそのお子様の足跡なので
消し去るのは少し躊躇しますが
キレイになった机は
木材の経年変化の味が増していて
机を使った時間は消えずに確かに閉じ込められているのだと
実感しました。

背が高くなったお子様に対応して
机の高さを高くすることになり
脚先にマホガニー材で「靴」を履かせました。

靴の仕様はいくつかご提案さしあげた中から
お子様自身に選んでいただいています。
マホガニー材は机の引き出しと同じ材です。
と、なんともオシャレな大人の机になりました。

オシャレは足元から、は
家具にも言えることなんですね。
その靴で
机も共に大人への一歩を踏み出すんだなぁ。
お子様用のものを作らせていただくと
親戚のおじさんのような感慨があります。
幸あれと願わずにはおれません。