浮遊する円卓

「浮遊する」感覚を得たい、というのは人類の夢の一つだと思う。
だから、多くのデザイナーや建築家が「浮遊」に挑んできたのだと思う。

しかし、家具や建築にとって前提でもある「重力」は、
ありがたいものでありつつ浮遊には障害でしかない。
五感の錯覚を通して、なんとか「浮遊感」を実現してきたように思う。

この円卓も、写真にしてみれば、まったく浮遊していないのだけど、
一緒に居る、と天板だけが浮遊しているように感じる。

安定感は?
という疑問にも、見えないところで、様々な工夫をこらして対応している。
いつか、反重力装置ができたら、
あるいは、バーチャルワールドがリアルにとって変る日がきたら、
昔は、こんなことしていたんだな~と、
懐かしむような感覚かもしれないけれど。。。